週明けの窓開けで大損!?FXトレーダーが知っておくべき週末リスク

FXトレードで思わぬ損失を出すきっかけになる「週明けの窓開け」。
金曜クローズから月曜オープンまでの間、市場は止まっているように見えて、実は裏ではさまざまなニュースや出来事が起きています。
その影響で月曜の朝、為替レートが大きくジャンプしてスタートすることも。
ポジションを持ち越していた場合、想定外の損失に繋がるリスクもあるのです。
この記事では、週末に潜むリスクとその回避方法について、初心者にもわかりやすく解説します。
「大損を防ぎたい!」という方は、ぜひ最後まで読んでみてください!
週末ポジションを持ち越してはダメな3つの理由
サラリーマンにとって待ちに待った金曜日!次の日が休みだと思うと、普段より遅くまでトレードが出来るので、ついつい夜更かししてでも頑張ってしまいます。しかも金曜日は経済指標などのイベントも多く値動きも活発となるため、利益も狙いやすく力が入ってしまうかたも多いですよね。
しかし、金曜日のトレードは気を付けなければなりません。それは、ポジションを持ったまま寝落ちしないこと!つまり、週末ポジションを持ち越してはダメです。
私は週末にポジションを持ち越したことにより、週明けにチャート画面を見て青ざめた経験があります。
週末は絶対にポジションを持ったまま寝落ちしてはダメです!
月曜の朝、目を覚ますと…地獄が見えますよ。。。

土日はFX会社も休みとなり、取引が行えません。
しかも、ストップロスを設定していたとしても、ストップロスが機能しません。
これは、トレーダーにとってかなりリスクとなり、恐怖です。
日本は土日だったとしても、外国為替市場は動いています。
1.ストップロス注文が機能しない
「ストップロスを入れてるから大丈夫」と思っていませんか? 窓開けの場合、指定したレートを飛び越えて市場が始まってしまうため、設定したストップロス注文のレートで決済されず、大きく不利なレートで約定してしまう(スリッページ)ため、想定以上の損失が発生するリスクがあります。
2.土日のニュースで為替が大きく動く可能性がある
週末に世界のどこかで重大なニュースが起きると、月曜日の市場オープン時にレートが大きく跳ねる「窓開け」が発生することがあります。
特に、要人発言や政治不安、自然災害などが起きた場合、為替レートは一気に動くことも珍しくありません。
持っているポジションの方向と逆に大きく窓開けした場合、損切りすらできずに大きな損失を被る可能性もあります。
このように、コントロール不能なリスクに晒されるのが、週末持ち越しの怖いポイントです。
3. 精神的なストレスが大きくなる
サラリーマンのせっかくの休日のはずが、ポジションを持ち越していると、土日も相場のことが気になってリラックスできません。
損切りが出来ない状況ですので、常に「何かニュースが出たらどうしよう」「急変していたら…」と、不安な気持ちで週末を過ごすことになりがちです。
この精神的ストレスは、翌週のトレード判断にも悪影響を与えやすく、
冷静なトレードができなくなる原因にもなります。
トレーダーにとって、メンタルの安定は非常に重要なので、無用なストレスはできるだけ避けるためにも、週末には手じまいするのが良いと思います。
FXにおける「窓開け」の怖さ!実際に起こったチャートを紹介
では、週末ポジションを持ち越した場合に、土日に大きなニュースがあったため、月曜に相場が大きく動いてしまっていたチャートを紹介します。

このチャートは、週明けに窓開けが起こったチャートとなります。窓の大きさも150pipsとかなり大きなものでした。これは、週末に米国の関税ニュースによるファンダメンタルズ的要因が原因となります。
FX市場は土日は基本的にお休みですが、その間も世界では様々なニュースが飛び込んできます。
1. FXにおける「窓開け」とは?
「窓開け」とは、週末の終値と週明けの始値の間に大きな価格差(ギャップ)が生じる現象のことです。チャート上ではローソク足がつながらず、まるで「窓」が開いたように見えることからこう呼ばれています。
例えば、金曜日の終値が「1ドル=150円」だったのに、月曜日の始値が「1ドル=151円」になっていた場合、1円の窓開けが発生したことになります。
FXでいうと、100pipsの値動きとなりますので、ポジションを1ロット持っていた場合、10,000円の値動きということになります。
この現象は、土日の間に発生した経済ニュースや地政学的リスク、要人発言などによって為替レートに影響が出ることで起こります。
週末ポジションを持つな。それだけで退場リスクは減る

- 週末のニュースは予測できない
- 土日に何が起きるか、誰にも分からない
- 相場は“期待”ではなく、リスクで動く
以上、FXで週末にポジションを持ち越すべきではない理由を解説しました。もちろん、長期的な視点でのポジショントレードなど、戦略によっては持ち越しが必要な場合もあります。しかし、特に短期的なトレードにおいては、週末の持ち越しは避けるのが賢明です。
「窓開け」のリスクは、予測が非常に困難であり、一度発生すると甚大な損失につながる可能性があります。大切な資金を守るためにも、「週末はノーポジションで終える」というルールを徹底することを強くお勧めします。
この記事が、あなたのトレード戦略やリスク管理を見直すきっかけになれば幸いです。