パーフェクトオーダーから環境認識の意味が見えてくる
FXチャート画面を開いて、相場がどう動くのかが分からないからトレードが難しいと感じます。
チャート分析では、まず過去チャートを見て、その過去チャートを分析して、今後のチャートの動がどう動くのかを予想し、トレードを計画する。
ということは、結局、チャートがどう動くのかが分かればトレードで勝ちやすいということです。
FXは、方向を間違えると絶対に勝てないということになります。
チャートを分析する上での基本的な考え方は、まずどちらにチャートが動くのか、動きやすいのか、に注目し分析や計画を立てることとなります。
今回は、移動平均線の代表的な形を知る事により、その方向性を読み解くヒントのひとつになりますので紹介したいと思います。
チャート分析の基礎(パーフェクトオーダー)
相場の方向を可能性で考える
では、チャート分析しようと思いますが、以下のチャートを見て下さい。
USD/JPY 4時間足です。
例えば、このチャート中にトレードをしていたと考えたとき、売りエントリーをしていたら、何回、勝ちトレードがありましたか?
そもそも、売りエントリーしようと思いましたか?
このチャートから分かることは、チャートが右肩上がりとなっていること、そして移動平均線の短期・中期・長期すべてが同じ方向を向いているといことです。
このチャートの状態は「パーフェクトオーダー」と呼ばれており、相場がトレンド状態にあることになります。
トレンドの他に、移動平均線の傾きや間隔の広さでトレンドの強さを確認することも出来ます。
このチャートを見ると、環境認識の重要性が理解できるのではないでしょうか。
相場参加者の環境認識 = 自分の環境認識
となったときが、一番勝ちやすい状況となります。
といことは、相場がパーフェクトオーダーの状況であれば、環境認識も相場参加者とイコールに出来ます。
なぜなら、
短期・中期・長期足すべてが上向きということなので、短期・中期・長期どの足を見ているトレーダーも、上目線だという状況にある。
と、誰でも分かるからです。
パーフェクトオーダーに限らず、どのようなチャートだったとしても、環境認識の考え方というのは、これと同じです。
相場参加者の環境認識と自分の環境認識がイコールに近づけることが出来れば、勝ちやすくなるということです。
トレンドフォローという考え方が重要な理由
逆に、相場参加者と反対方向にエントリーを考えた場合、売りでエントリーをすることになりますから、かなり危険な行為ということが理解できると思います。
単純に相場参加者の多くが「上昇トレンドのパーフェクトオーダーを確認した場合、買い場を探す方が簡単」と考えます。
プロトレーダーは、できる限り分かりやすいチャートでのみトレードをするんです。
上昇トレンド中に「売り場」を探す方が難しいと感じるのは当然ですよね。
これが、トレンドフォローが重要と言われる理由となります。
逆張りは、プロでも難しいと言われています。
ましてや、私たちのようなサラリーマンの兼業トレーダーなら尚更です。
相場の方向に逆らってはいけません。
私たちはプロではありません。
常勝トレーダーでもありません。
本業で疲弊した中、期待と希望を胸にトレードに向かっています。
だから、負けやすい心理にあり、技術も同様です。
難しい相場状態に、トレードをする必要はありません。
トレンドフォローをするということは、相場参加者の環境認識を理解するということですので、分析する結果の先に、他参加者の姿が想像できるようになります。
エントリー根拠からの成長
「エントリー根拠」
これが納得できる内容だったときのみ、トレードをするべきです。
そのひとつとして、パーフェクトオーダーを利用して買い場を探すというような、エントリーの根拠となるものを利用とするのは、トレーダーとして成長する近道だと思います。
エントリーの根拠を持ってトレードをする癖をつけるようにすれば、トレードでの勝ち・負けの原因が見えるようになります。
そうしてトレードで経験を積むことによって、大きく資金を増やすことが、いずれ出来るようになります。
兼業である今は、資金を守りながら、トレードを学べばいいいです。
サラリーマンで汗水流して得た給料の一部を元手にトレードしているなら尚更です。
ギャンブルをやっているわけではありません、一気に増やすことは辞めましょう。
資金が増えてきたころには、大きく資金を増やせるだけの技術が身についています。
今は謙虚に、1回1回のトレードに真剣に向き合っいましょう。
チャートのその後でトレードを考察してみましょう
USD/JPY 4時間足のその後です。
青枠が、最初に見たチャート画像ですが、その後相場は更に上昇していきました。
正しい方向へトレードさえしていれば、利益が大きく乗るトレードに出会えることを再認識できるチャートですね。
それと、エントリーポイントの正確性の重要度は低いということも分かるチャートですね。
未来が予想出来ませんから、最高に良い場所で完璧なエントリーは運ではないでしょうか。
それよりも、相場の方向性を考える「環境認識」こそ重要だと感じています。
チャートがどう進みそうなのか。
確実に勝ちやすいポイントとはどこなのか?
「今がこういう状況だから、こっちに進んでいきそうだよね。」
「こうはなりにくいよね。」
「過去を見るとこのラインに抵抗体があるね。」
ということを考えることが環境認識です。
逆に、考えた結果、今の状況が良くわからないというチャートも全然あります。
その時は、「エントリーしない」これも重要です。
パーフェクトオーダーでチャート分析
さて、もう一度チャート画像をみてみましょう。
自分なら、このチャートの状況のどこでエントリーしていましたか?
チャートを良く眺めてみて下さい。
動く方向が分かるチャートのパターンが出てきます。
その、分かるチャートパターンが増えれば、自ずとエントリー回数も増えていきます。
トレンドラインを引いてみましょう。
トレンドラインで反発していますよね。
このチャートが出来上がっている途中では、エントリー出来ない人も多いのかもしれませんが、チャートが形成されていくうちに、だんだんと「トレンドラインが効いている」と確信が持てるようなっていたと思います。
上昇トレンド中のパーフェクトオーダーですから、売り場を探すのは危険です。
買い場を探す方が安全ですよね。
私なら、赤丸と青丸のところで買いエントリーをしています。
そして結果は、赤丸のエントリーは勝ち、青丸のエントリーでは損切りになっていたと思います。
あなたはどこで買っていましたか?
トレードでエントリーするなら、誰が見ても分かりやすく分析しやすいポイントに着目してトレード計画を立てるようにすれば、自ずと優位性のあるトレードが出来るようになっていると思っています。
パーフェクトオーダーとは
- 上昇のパーフェクトオーダー:上から短期・中期・長期の順に移動平均線が並んでいる
- 下降のパーフェクトオーダー:下から長期・中期・短期の順に移動平均線が並んでいる
移動平均線とは
ある一定期間の平均値を計算し、その値をつないだ線のこと
私が使っている移動平均線
- 短期: 21日移動平均線( 21日分の平均価格をつないた線)
- 中期: 75日移動平均線( 75日分の平均価格をつないた線)
- 短期:200日移動平均線(200日分の平均価格をつないた線)
移動平均線の特徴は、一定期間の平均値を使用しているので、突然チャートが上下するような値動きにも、あまり影響されることがないため、相場の状態が上目線なのか下目線なのかが視覚的に把握しやすいという点です。
まとめ
- 相場の動きには理由がある
- トレンドフォローが重要
- 逆張りは危険
- エントリー根拠を考えることで成長できる
- 相場参加者の環境認識=自分の環境認識を意識する