FXのトレード計画が身につく方法
先日Twitterでこんな投稿を見ました。
為替の動きをコントロールすることは出来ません。
しかし、自分のトレードはコントロールすることが出来ます。
この「自分のトレードをコントロールする」ということが非常に重要で、ある意味聖杯です。言い換えれば、トレードが難しいと言われている理由が、この「自分のトレードのコントロールが出来ない」ことにあります。
では、自分をコントロールとは何なのでしょう。
自分で決めたエントリーポイントまで待てない
含み益が出るとすぐ利確をしてしまう
含み損が膨らんで損切り出来ない
トレード経験のある方は、心当たりがあると思いますが、私はこれらでかなり資金を失いました。
そんな苦い経験をしてますから、今回は私と同じように資金を失わないように、そしてトレードをコントロール出来るようになるよう、その方法をご紹介しようと思います。
FXトレードはなぜ自分をコントロールすることが重要なのか
トレードをコントロールすることが重要な理由
FXのトレードは1回だけ勝てれば良いのではないです。トータルで勝てるように成長するために、FXを勉強したり、トレードの経験値を積んだりして、ひと月単位で利益を出すことを目標にしてますよね。サラリーマンなら給料と同じように毎月プラスにならないと、社畜しながら帰宅後にトレードしている意味ないですよね。
成長するためには、まずコントロールすべきは、自分のトレードをシナリオ通りに行うことです。
自分で分析し、計画したシナリオが結局どうなのか?
- トレンド方向
- エントリーポイント
- 決済ポイント
- 損切りポイント
- 戻り・押し目
- 水平ライン
シナリオ通りにトレードを行うから、検証を真剣に行うことが出来、発見出来るんです。
適当なトレードをした後に検証を行うと、後悔ばかりが頭にあり検証になりません。
また、誰かのエントリーポイントの合図に従ってトレードを行っても、自分の成長には全くなりません。
エントリーから決済まで、自分で考え決めて、実行しなければ、検証も出来ませんから、必ず自分でシナリオを考えましょう。
- 自分で考えた計画↓
- 計画通りにトレードを行う↓
- 検証↓
- 反省↓
- 次のトレードに生かす
でも、トレードしだすと計画通りにトレードを行うことすら出来ないんです。
トレードを計画通りに行えない理由
それは、「自分のトレードがコントロール出来ないから」なんです。
勝てない理由の一番の原因がこれだと思います。
良い例が実践では、自分が決めたルールに従ったトレードを10回しようとしても、たった10回すら継続出来ません。
たった10回ですが、本当に出来ないんです。
それは、トレードで勝ちが続いていても、負けが続いていても、同様にルール通りに10回トレードすることすら出来ません。
すぐルールを破ってトレードを繰り返してしまいます。
ルールがなかなか守れないので、勝率を高くして稼ごうと思い、スキャルピングでトレードを繰り返した時期が私はありましたが、結局、短期間で資金を大きく減らしました。
(スキャルピング本当に難しいので、今では、自分のルールにスキャルピングはしないを加えています)
FXのトレードの勝率は初心者では高く出来ません、そして初心者が狙うトレードは勝率を上げることではありません。
勝率も重要だと思っている方も多いと思いますが、極端な例を挙げると勝率9割でも負けます。
なぜかというと、勝率とは別に、獲得pipsがあるからです。
よく耳にするほど、FXで有名な言葉に「コツコツ、ドカン!」というのがあります。
そう、コツコツ勝っていても、たった1回の大負けで資金のすべてを失うというのを表した言葉です。
ストップロスを設定していれば、ドカンなどありえません。
トレードにシナリオを立てていれば、ストップロスを設定しているはずです。
でも、ドカンをやらかすんです。
せっかく資金を守るために、自分のシナリオで決め、設定したはずのストップロスを、負けを認めることが出来なかったり、資金が惜しくなったり、マイナスになっている損益を見てしまうと、ずらしたり、外したりしてしまうんです。
「もうちょい下がったら、また上がるからもうちょいずらそう」
「ストップ狩りに合わないように一旦外そう」
「あ~!欲しかった時計が買えたのに、このままじゃもったいない」
「1週間かけてコツコツ稼いだ利益を絶対無くしたくない」
など、いろいろな感情が、自分のトレードを狂わせます。
- 自分の決めたエントリーポイントまで待てない
- 含み益が出るとすぐ利益確定をしてしまう
- 含み損がどんどん膨らんで損切り出来ない
この原因すべてが、「自分のトレードがコントロール出来ないから」なんです。
ではどうすれば自分のトレードをコントロール出来るようになるのでしょうか。
トレードをコントロールする方法
IFO注文の活用
それは、トレードで発注方法の機能である「IFO注文」の活用です。
私は、トレードをコントロールする癖をつけるために、このIFO注文を活用していました。
このIFO注文は、その注文が「成行注文」のようには行きません。
チャートがどの値段になったら「注文」が成立し、その後どの値段になったら「決済」もしくは「損切」になるのか、エントリーをすべて決めて置かないと注文が出来ませんので、ある意味、矯正トレードのような感じでしょうか。
- 自分の決めたエントリーポイントでしか約定しない
- 含み益が出ても、決めている利確ポイントにならないと約定しない
- 含み損はエントリー時に決めているから感情に左右されない
私は、サラリーマンである自分が、FXトレードをするうえで、時間に制限されていることが原因で勝てないと思っていました。
その時間の制約が、トレードしたいという気持にストレスがかかっており、帰宅後チャートを開いた瞬間に、エントリーチャンスだと思い、根拠のないエントリーをしたりしていました。
理想では、稼げるトレーダーになるために日々勉強をし、トレードするはずでしたが、実際にはトレードのシナリオなんてありません。
シナリオがないのでルールもありません。もちろんトレードノートに書けることもないので、検証も行いません。
すべては値ごろ感とその瞬間のチャートの伸びている方向にエントリーを繰り返していました。
矛盾していますが、私は勝ちたくて書籍でいろいろ学び、シナリオを立て、トレードノートを書き、トレード後に検証するというトレードをしようと思っており、それが理想的なトレードであり、成長するためには欠かすことが出来ないと思っていました。
しかし、現実とのギャップ。
「あ~、エントリーするんじゃなかった」と、毎回思い、そしてまた同じ過ちを繰り返す。
まさにポジポジ病です。
しかし、ポジポジ病を克服したんです。
それが、トレードで発注方法の機能である「IFO注文」です。
IFO注文のメリット トレード計画が身につく
- シナリオを立てないと注文(エントリー)が出来ない。
- その場の感情に左右されないため、計画通りのトレードが出来る
- リスク管理が出来る
- チャート画面を見て値動きを待つ必要がない(サラリーマン向き)
- 睡眠時間が確保出来る
- トレードノートを書きやすい
- シナリオと実際に形成されたチャートが学びになる
- チキン利食い
- 損切り出来ない
- メンタルに左右されない
注文するためにシナリオを立て、シナリオを立てるために、ルールを確認し、トレードノートに記入する。
そして、検証する。
IFO注文を行うことにより、トレード計画を立てることが自然と身に付きます。
IFO注文で成長を感じることができる
IFO注文をしてみると分かると思いますが、エントリーから決済、そして損切り位置まで決めないとエントリー出来ませんから、真剣にチャートを見るようになります。
すると、分けも分からずとにかく負けていたはずが、IFO注文を続けていくと、FXというトレードがだんだん見えてきます。
- どの水平線が意識されているのか
- フィボナッチが効きそうなポイントはどこか
- トレンドが発生しているのか
- レンジブレイクは狙わないようにしよう
- 売るならどこか・買うならどこか
IFO注文に慣れてくると、当たり前のようにPCに電源入れてチャート開いてすぐエントリーなんてそんな怖いトレード出来なくなりますから。
そして、最初は資金の増減が気になって、押さえられなかった自分の感情も介入出来ないように、IFO注文を入れたら、チャートを見ないようにしました。
これにより、検証がうまく出来るようになり、自分の相場感のレベルを知ることが出来ました。
- エントリーポイントは何となく分かるのに、そのポイントまで待てなかった自分。
- 利益が減るのが惜しくて、チキン利食いした途端に、利益方向に相場が伸びていく。
- 「今週は利益が出ているから、今回の損失くらいならまだ大丈夫かな」と損切注文を取り消したら、利益分以上に損失が出た。
昔はこんなことばかりトレードノートに書いていましたね。
全然勝てるようにならなかったのも理解出来ますよね。
IFO注文は、トレードノートも書きやすいため、楽しく検証が出来るようになる実感を感じれると思います。
自分のシナリオが正しいのか、他の相場参加者はこう考えていたのかなど、チャートから色々なことが見えるようになります。
トレード計画が立てれない、立ててもその通りに実行出来ないなどの症状のある方は、10トレードだけでも試してみると、不思議と成長に気づけるかもしれません。
IFO注文とは
IFD注文とOCO注文を組み合わせ、新規注文と決済注文の2つを同時に発注出来る注文方法。
- IFD注文:新規注文と決済(利益確定or損切)注文を同時に発注出来る注文方法
- OCO注文:2つの注文(利益確定と損切)注文を同時に発注し、どちらかが成立したら、もう一方の注文をキャンセルする注文方法